飲食店の廃業と開業

仕入代も人件費もかなり上がっているので、自分の事業でも、販売価額を値上げしないと利益が取れなくなってしまいます。しかし料金をあげると客が来なくなるかもしれないと恐れて値上げできない事業者もいます。どうしたらいいのか悩むところです。

事業未経験の中年でも始めやすい商売は何かと聞かれれば、飲食店、飲食業と言えるかもしれません。飲食業ならお店を出せばお客さんが来てくれます。お客さんを捕まえることが楽な商売はやりやすい筈です。でもライバルも多いですので長続きするかどうかは別です。

飲食店は、毎日仕入れの為の買い物をするので、あちらこちらに行き、食材代のレシートが多くて帳簿を書くのが大変です。飲食業は消費税の軽減税率のこともあるので会計処理がとても大変です。

飲食店の経理は大変です。仕入や売上などの入出金の事務処理の量がたくさんあるからです。毎日たくさんの事務処理、お金の処理に追われている店主もいるでしょう。調理場の仕事や接客もあるのに会計処理までやる時間がありません。

会社の規模が大きいと色々な経費がかかって経営が大変になります。顧客や売上が減少している時代に大規模な親な会社を継ぐ子供は不安になります。規模を縮小して固定費を下げる必要があるかもしれません。

定年退職した人が、廃業した事務所を借りて飲食店を始めてうまく行ったこともありました。勤務していた飲食店を買い取って独立開業して失敗した人もいました。

食材販売店や食品販売店は、飲食店がお客さんです。個人の飲食店の閉店・廃業も多くなっているので、個人経営の食品販売店も連鎖廃業してしまう場合があります。

飲食店を貸店舗で開業する時には改装費用が大変かかりますが、退去する時にそれを壊して元に戻して返さなければならない場合もあります。修繕費用もかなりかかりますので廃業準備資金も必要かもしれません。困った時には色々な人に相談するといいです。

廃業した飲食店の後を借りて開業すれば、毎月の経費が安くて済むので経営が楽だと思います。新規開店には内装や外装にかかる建築費等、設備代が多額なので大変です。居抜きで店舗が借りられれば安い開業資金でお店をオープンすることができます。

ラーメン店などの飲食店の経営者が廃業した場合に、自分の建物ならこれから喫茶店や食堂を始めようとする人に貸したり売ったりするといいです。食べ物屋で起業しようと思う人も中古のお店や貸し店舗（居抜き）で始めることを考えてもいいと思います。