事業の承継や開業

起業するつもりや職業能力を高めるつもりで勤務する時には、その会社の経営者の能力を見極めることが必要です。見習いで勤めるときにも、できる経営者の所で仕事を覚えるようにすべきです。ダメな経営者の所で仕事を身に付けてしまったら、後で苦労することになります。

仕事が楽しいと毎日が楽しいでしょう。ところが嫌な仕事をしていると毎日が辛いです。やりたい仕事で起業した場合でも、嫌な客や嫌な仕事もありますので全部の仕事がいいとは限りません。楽しい仕事だけをやりたいと乗用車の配送業で起業した人がいました。

中年会社員や50代のサラリーマンが会社を辞めて独立開業を考える時によく軽トラ運送の事を考えるようです。軽貨物運送業を始めて生活していけるのか？ということが気になると思いますが、これも自営業ですから、やる気と体力がなければなりませんし、競争もある仕事です。

好きなものや趣味のものを売る販売業で独立開業できたら楽しそうです。でも販売業を始める為にはお店も必要ですし、仕入代もかかるので、独立開業は難しいでしょう。失敗するのではないかと多くの人が心配に思うでしょう。でも自分で稼がなければならないのなら一体どんな仕事をやればいいのでしょうか？

会社の規模が大きいと色々な経費がかかって経営が大変になります。顧客や売上が減少している時代に大規模な親な会社を継ぐ子供は不安になります。規模を縮小して固定費を下げる必要があるかもしれません。

経営者の人には、今の若い人は自分がやっている仕事は辛くてできないと思っている人もいます。また娘しか子供がいないので、女では後継者になるのは無理だと思っている人もいます。でも、できないとか、やらないとかいうことは、本人に聞いてみないとわかりません。

経営者の息子が他の会社のサラリーマンになっているので後継者がいなくて廃業する場合もあります。しかし息子が定年退職してからなら、親の会社を継ぐことができます。80歳代になってもどんなに高齢になっても、一生懸命に仕事をし続ければ状況が変わってきます。諦めないでください。

中年の会社員が独立開業したい場合、起業したい場合には、廃業を考えている店や工場などの事業所で、経営者見習い、後継者見習いなどとして、事業を承継することを前提に働かせてもらうといいと思います。起業手続きは大変疲れるので、人の事業を継ぐほうが楽かもしれません。

今の時代会社を経営して行くことは大変難しいです。自分勝手な人は多く、人件費は高いし、ネットの影響で商品を販売することも大変です。役員なんかになると色々な責任が重くのしかかってくるので経営者になりたい人なんかいないでしょう。これでは小規模企業はなくなってしまうかもしれません。

一人で２つ以上の事業を経営できる人もいます。会社員をやりながら個人業ができる人もいます。後継者がいなくて廃業する事業所がふえていますから、それらの事業を安く承継できるチャンスです。

会社経営者の家に娘しかいない場合があります。そんな家は娘さんの夫で婿さんや、マスオさんが事業の後継者になる場合があります。嫌なことを言われたり心配したりしますが、ムコさんやマスオさんはよく働き義父の会社の後を立派に経営してくれる人も多いです。

自動車修理工場や 中古車屋も 後継者がいない中古自動車の販売業や、自動車修理工場も後継者がいないことによる廃業が多いそうです。中古車屋なんてたくさんあるので人気の商売で、儲かると思っていました。私が若い頃なら、親が事業をやっている家は、大概...

後継者がいない床屋や美容室も多いようです。これから店を始めたい若い美容師、理容師にお店を貸すことや売ることを考えてみてもいいと思います。また子育てでいったん辞めた美容師に復職してもらってお店の経営を考えてもらうこともいいと思います。

美容院を始めるにはお店代も設備代もたくさんかかります。借入して建てる場合には返済が心配です。40代50代の中年の方で美容室や床屋を始める場合には、中古のお店を借りることや、買うことを考えてもいいかもしれません。廃業する人が多いので探せばあるかもしれません。

廃業する同業者がいる場合には、その人の事業の承継を考えてもいいのではないでしょうか？中高年以降の経営者の方で自分の事業に行き詰っているようでしたらこれは打開のチャンスかもしれません。

大きな会社の経営者の息子なら誰でも「父親の後を継ぎたい」と思うわけでもないようです。親の会社が大き過ぎて自分が後を継いでやっていく自信がない、こんな重荷は負いたくないと思い息子が継がないこともあるようです。

父親の事業を継いでくれた夫も高齢になりました。売上も下がったので廃業をしたい。でも夫が「義父に店を任された責任がある、まだ辞められない」と言います。事業が赤字なのでどうしようか悩んでいる婿取りの女性もいます。

廃業した飲食店の後を借りて開業すれば、毎月の経費が安くて済むので経営が楽だと思います。新規開店には内装や外装にかかる建築費等、設備代が多額なので大変です。居抜きで店舗が借りられれば安い開業資金でお店をオープンすることができます。

ラーメン店などの飲食店の経営者が廃業した場合に、自分の建物ならこれから喫茶店や食堂を始めようとする人に貸したり売ったりするといいです。食べ物屋で起業しようと思う人も中古のお店や貸し店舗（居抜き）で始めることを考えてもいいと思います。