軽トラ運送で生活できるか？
軽貨物運送で独立しようか？
と考える中高年の会社員は多いです。
40代50代で会社員を辞める人が、
立開業を考える時に
軽貨物運送業の話はよくでます。
「軽貨物運送で、毎月50万円以上稼げる」などという
軽貨物運送の斡旋や募集の広告を
時々見かけることがあると思います。
本当にそんなに稼げるものなのか？
と思う人もいるでしょう？
必死になって仕事探しをしている人を
カモにしている業者もいますから、
そういうおとり広告に引っかかって、
大変辛い思いをしてしまう場合がありますから
注意が必要です。
軽貨物運送を始めても、
軽貨物の組合のような会社に入会金支払って、
指定の車両を買わされることがあります。
それで仕事があればいいですが、
依頼がなくて、お金も取れなくて、
車のローンだけが残るからやめた方がいい
という記事も
インターネットで見たことがあります。
実際にどうなんだろう？
軽貨物運送で独立開業して
生活していけるのか？
私は、軽貨物運送業で独立開業した本人から
その事業について聞いたこともあるし、
その人達の会計帳簿を見たことがあります。
生活費が取れている人もいましたし、
生活費が取れない人もいました。
依頼をする運送会社の話
軽貨物運送業者たちを
外注として頼んでいる運送会社の人に、
そのことについて聞いたことがあります。
その人が言うには、
「やっていけないことはないけど、
稼ぐ人は、やる気がちがうよ。
急な依頼をした時でも、「はい分かりました」って、
受けてくれる人だよね。
そういう人でないとやっぱりね。
次に依頼を出す時にも、
誰に頼もうかって考えた時、
パッと浮かぶ人がいるもん。
その人に連絡して、その人がダメなら、
次に浮かぶ人って順番があるよ。
いつでもどんな依頼でも受けてくれる人に、
優先的に仕事回すよね。
それがやる気ってやつなのかなあ？」
「ヤル気があれば、やっていけるよ」
と言っていました。
やる気が必要
その「やる気」「ヤル気がある人」が、
稼げる人ってことなんでしょうけど、
「やる気がある」ってことを、
人に認めてもらうことも難しい気がします。
どんなときにも、依頼が来たら
すぐに仕事に行くってことは、大変そうな気がします。
また、ヤル気があるということと、
依頼が必ずあるということは、
違うような気がします。
運送の依頼がたくさんある時なら、
やる気があれば稼げるでしょうけど、
軽貨物運送をやる人がたくさんいたら、
やる気がある順番に仕事が取れて、
やる気が薄いと思われると、
仕事がもらえなくなってしまうのでしょう。
運送の仕事が少ない時には、どうなんだろう？
結局 自営業は競争の世界ですから、
自分よりも、やる気がめちゃある人がいたら、
仕事は、もらえないんじゃないでしょうか？
軽貨物運送業も値下げ競争
運送業には、値下げ競争もあるので、
仕事が欲しければ、
安い運送料でやることになりそうです。
軽貨物運送は末端の仕事なので、
景気動向や価額競争の影響を
受けやすいような気もします。
ガソリン代があがったから、
今回の運送代は、
ガソリン代の値上がり分を上乗せします、
とも言いづらいです。
私はこの軽貨物業者を
外注として使っている運送会社の人に
「軽貨物運送をやってみないか？」
「ヤル気があれば、結構稼げるからさ」
と誘われたのですが
話を聞いた時には、仕事があるから、
誘ってくれていましたが、
一時この運送会社に
仕事がなかった時があるんです。
そういう仕事がない時に
どうやって乗り切ることができるのだろうか？
と気になりました。
やる気と体力
ヤル気ってのは、いつでも、どんな時でも依頼が来たら、
仕事を受けることです。
依頼が来たら、
「ハイ分かりました！
その会社に、その時間に
荷受けに行けばいいんですね」
疲れている時にも、眠い時にも、
家庭の事情がある時にも、
趣味をするつもりだった時でも、
依頼が来たら引き受けることです。
ガソリン代が上がっても、
経費が上がっても、しばらく値上げもできません。
仕事を取ることも競争、
値段を安くすることも競争です。
軽貨物運送の仕事は、自由で束縛されていなそうですが、
そうでもない気がしました。
軽貨物運送の独立開業も
ほかの自営業と同じで、
ヤル気を維持し、
いつでも仕事が出来る体力が必要です。
そして競争にも耐えなければなりません。
この覚悟が必要です。
一定の日の一定の時間に 会社に行って、
一定の日に休みが取れる会社員の方が、
気持ち的にも体力的にも楽なような気がします。
