名刺は 必要な商売道具
交渉事の仕事をしている人や
常に人に会う仕事をしている人にとっては
名刺は、重要な商売道具なんでしょう。
名刺で仕事が取れることもあります。
名刺は、自営業者にとっても、
仕事を取る為の重要な道具になる筈です。
私は、工場作業員や事務作業員のような
知らない人と会うことがない仕事をしてきたせいか、
名刺に関心がありません。
自分で事業を始めるときにも、
名刺のことはあまり考えませんでした。
普通名刺に記載されていることは
事務所名や肩書、住所、電話番号くらいで
これだけでいいと思ってしまいます。
でもこれが基本でしょう。
しかし、そんなことを書いただけでも
仕事につながるようです。
名刺交換した人を思い出した
会計事務員をやっていると
司法書士の人に頼みたい仕事が出てきます。
相続による名義変更や
会社の設立の相談を受けた時には、
登記申請が必要になります。
登記は、司法書士さんでないと
できない仕事ですから、
司法書士さんと協力できると
仕事がやりやすくなります。
でも私には、
司法書士さんの知り合いはいませんでした。
相続などの仕事をしていて、
登記のことになると 私の仕事ではないので、
依頼人の方には、
自分で登記してくれる人を探してください
と言っていました。
「登記については会計事務所の仕事ではなく、
司法書士さんの仕事になりますから、
そちらに頼んでください」と
私は言うことが多いです。
「司法書士の事務所は
法務局の近くにいっぱいありますから、
行って探してみてください」
私には、いい感じの司法書士の知合いがいないので
紹介できませんでした。
しかし、お客さんに
「そちらに、誰か知合いませんか、
私では何をどう頼んだらよいのかわからないので、
登記だかなんだかわかりませんが、
それも頼みますよ」と言われた時、
困ったなあと思いました。
その時に、会合で司法書士の方と
名刺交換したことを思い出しました。
「ああそうだ、あの時司法書士さんと
名刺交換したんだ」
うちに名刺あるから電話してみようと思いました。
覚えていない
うちに帰って名刺を探し、
その司法書士の方に電話してみました。
以前会ったことを告げても、
全く反応がなく、嫌な感じの人でした。
相手の司法書士は、
私の事を覚えていないようで、
何かの営業とでも勘違いしたのか、
邪険にされてしまいました。
もう、こんな奴じゃ頼みたくない!
と思って、依頼はせずに電話をきり、
法務局付近に、自分で探しに行きました。
私は名刺をくれた相手のことを
覚えていたのですが、
相手は私の事を覚えていませんでした。
名刺交換した時には、穏やかな感じで
いい人だったと記憶していました。
電話に出た時のように
嫌な感じの人ではなかったと思います。
でも、相手が、私のことを覚えていなかったせいで、
邪魔者扱いされてしまったのかもしれません。
忙しかったからかもしれません。
仕事の依頼なので、
相手にとっては依頼の話なのでいい筈です。
交換しただけでは 仕事につながらない
相手は舞い込んできた仕事なのに、
電話の出方が、つっけんどな感じだっだので
収入を逃しました。
私もめんどうくさがらずに、
もっと親切に話せば、依頼を受けてもらえたので、
わざわざ司法書士さんを探しに行かずに済みました。
これを機に知合いになれれば、
私の仕事においては、かなり有効になる筈でした。
名刺で、仕事が取れることもあります。
知り合いになれるきっかけにもなります。
でも、その後の電話で
仕事が取れなくなってしまうこともあります。
その後の連絡を受けた時の話し方次第では、
それが無駄になってしまうこともあります。
仕事を取る為に名刺を作り、
人に会う為に会合に行きました。
そこで知合いになれるチャンスがあって
名刺交換できたんです。
それなのにその後に、
仕事につなげられなかったのは残念です。
せっかく電話したのに、
電話の出方次第、話方次第で、
互いに仕事が取れなくなってしまいました。
折角名刺交換できたのなら、
その場で終わるのではなく
次につなげないと意味がありません。
名刺交換して、家に帰って、
こんな人に会ったなんて思っているだけでは
個人事業主はダメなんでしょうね。
私も何とかしなければならないと思っています。