事務職はなくなる?
人工知能の利用促進や、パソコンを使ったり、
インターネットを利用したりすることにより、
事務職がなくなるような話になっています。
事務職には、給与計算、社会保険事務、
会計帳簿の作成などの取引先や、従業員の
お金のことを記録することがありますが、
その他にも、労働時間や日報などの
仕事内容や作業時間を記録する仕事もあります。
これらは、昔は、ノートにペンで書いていました。
随分前から、ワープロが出てきて、パソコンが出てきて、
事務員がいらなくなるようなことを言われていましたが、
現在は、まだ事務の仕事は無くなっていません。
事務職はパソコンにより
手間が省けるようでしたが、覚えることは増えました。
「ペンで書く」ということに変わって、
「キーボードで入力する」
「パソコンを操作する」ということに変わりました。
「書ける能力」「文字を読める能力」は
依然として必要ですから、
パソコン操作をする分の負担は増えました。
事務員のする仕事は、
記録自体は、楽になったかもしれませんが、
字を覚えなくてもいい
というわけではありません。
しかし、パソコンにより、
「事務仕事をする時間が減った」ので、
「人員がいらなくなった」
ということは言えるのではないでしょうか。
「それを、事務職はなくなる」
と言っているのかもしれません。
「事務職は減る」ということが
正しい言い方のような気がします。
それも今後は、「事務職は、かなり減る」
ということになると予想されているようです。
簿記などの専門知識がない人でもできる
パソコンを使えば、加減乗除の計算ができない人でも、
数値を入力すればできてしまいます。
ですから、給与計算や社会保険事務などの入力作業は、
給与計算や社会保険の知識がなくても
PCソフトを使えば
できたことになってしまいます。
ですが、給与計算、社会保険、
簿記の知識がある人でないと、
その入力が きちんとできたのかどうかが
確認できません。
このことからも、
「事務職がなくなる」ということではなくて、
「事務職の人員が減らせる」
ということが正しい言い方だと思います。
専門知識がある事務員が、
少しいればいい ということにはなりそうですから、
「事務職は減る」
「事務職は以前よりはなくなる」と言えそうです。
しかし、何かの専門的入力をする事務職の場合には、
その業務についての知識が、少しはなければできません。
社会保険の事務も、
パソコンに入力すればいい時代ですが、
従業員ごとに、社会保険に関する情報がないと
入力できない筈です。
社会保険の加入要件、対象となる給与、
被扶養者などの所得状況などを理解していないと
きちんとした社会保険料の算定ができません。
顧客別の売上帳も、
請求や入金の確認、銀行振込料、相殺、
手形回収のことが理解できる人でないと
入力処理ができません。
経理職は、簿記ができる事務員が
必要なのではないでしょうか?
「事務職がなくなる」ということは、
なんの専門知識もない場合には、
事務職で仕事に就くことができなくなることを
言っているのかもしれません。
データー入力事務はなくなるかも?
単なるデーター入力の作業も、
事務職と言っているようですから、
その作業をする仕事は
減ってしまうかもしれません。
顧客管理のデーター入力などは、
何という名前の顧客がいつ来たか、
なにを買ったのか、
年齢は? 職業は? 家族構成は?
ということを入力するだけです。
そんな、専門的な知識がなくても
誰でもできるような入力の仕事は、
かなり減るかもしれません。
道路工事や製造工場での人がやるべき単純作業は、
これからもあると思います。
しかし、事務職については、
「単純作業」はなくなるかもしれません。
これからも、専門的な知識が必要な事務職は
他の職種同様に人員は減ると思いますが、
完全にはなくならないと思います。
競争は激しくなるでしょうが、
なにかの専門的な知識があれば、
これからも事務職に就けると思います。
多くの仕事が
人工知能によってなくなると言われています。
自分の仕事が
人工知能によってなくなると思っている人は、
おびえるだけではいけません。
確かに仕事はなくなりそうですが、
次のことを考えておかなければなりません。
色々調べて、対策を練るべきです。
他の分野に使えないかを考えることも
必要ではないでしょうか。