付き合う人は選ぶ
事業は、顧客や外注先などの 付き合う人で、
成功するかどうかが決まると言っていいと思います。
付き合うべき取引先選びは、重要です。
仕事に成功している人は、
得意先や仕入れ先、従業員などに
良い人がいるような気がします。
人のことを見ていると そういうことがわかります。
いばって嫌な経営者の息子でも、
そいつのことを応援してくれる人がいると、
仕事を回してもらえています。
私たちから見たら嫌な二代目でも、ある人から見たら
なにか応援したくなる要素があるのかもしれません。
逆に付き合っては いけない人もいます。
自分では付き合っていい人、
悪い人の区別がつけられないことも あるかもしれません。
他人のことにたいしては、それがわかることもあります。
「この人、付き合う人を選んだ方がいい。
あんな奴と係わっているから 問題に巻き込まれるんだ」
と思うことがあります。
悪い人と係わらないこと
事業をやっていると 様々な問題が出てきて、
そのたびに私は、経営者の方から相談をされます。
仕方がない事情で 問題になることもありますが、
「そんな人を相手にしているから
問題になったんだ」
と思われるようなこともあります。
それに本人が気づかないこともあるのです。
変な人や悪い人と一緒に事業をすると、
仕事はうまくいかない場合があります。
変な人の依頼を受けたり、
悪い人に仕事を出したりすると、
同じ仕事を一緒にすることになってしまいます。
はたから見たら、
その輪の中にいる会社は全部、
変なグループ、悪い人達の集まりと同じように思えます。
ですから、お金の為でも変な人と係わると
自分も問題にかかわってしまう危険性が生じます。
自分だけ良ければ それでいい奴
悪い人は、
・自分さえよければ他の人はどうでもいい、
・他のことはどうでもいい
と思っているようです。
自分の都合で言いがかりをつけてきたり、
代金も平気で値切ってくる人もいます。
そんな奴を相手にしていると、
自分も、もめごとにまきこまれてしまうことがあります。
悪い顧客だと、製造を依頼してきて、
注文通りに製品を作ったのに
売れないと 責任を押し付けてくることもあります。
依頼通りにきちんと製品を作ったのに
「頼んだ製品について、客にクレームを付けられたから、
代金をまけろ」
そんな勝手なことを言う奴もいます。
さらに、自分の資金の都合で、
支払いを期日通りに払わない人もいます。
経営が苦しいので、
払いが遅れてしまうこともあるのですが、
「家族で、旅行行くんで金が掛かっちゃってさー、
今度の支払いちょっと遅れるよ」
自分の家の都合で 、
外注先の支払いを遅らせるやつもいます。
嫌な人を顧客にもってしまうと、
ずっと嫌な思いをして、
仕事をしなければならなくなります。
仕事がないと
嫌な人の仕事でもやらなければなりません。
嫌な客でも断れない 仕事がないから
私は、仕事の依頼を受けても
嫌な感じの人は断るようにしています。
支払いが悪い人や、脱税を強要してくる人は
論外ですが、
それ以外でも、嫌な感じの人は断るようにしています。
この人良くないと思う人は、
話して考え方を聞いてみると、
やっぱり私とは合わないことがわかります。
経営者の中には、悪知恵が働く人もいるので、
悪い事に利用されてしまうこともあります。
私の昔の知人の社長は、
顧客から 借金を頼まれることがよくありました。
その顧客から、中古の高級外車を買うので
個人的にお金を貸してほしいと頼まれ、
何百万円ものお金をかしました。
お礼に仕事をもっと出すというのです。
しかし、仕事は増えたのは最初の1,2カ月だけでした。
その後も事業資金が足りないから、
「どこかからお金を借りてきてくれないか?」
「家族もいるんで生活費が足りないから、
貸してもらえると助かる」
と、要求が増えてきました。
自分が客だという立場を利用して、
お金を貸すように要求してくるのです。
私も時々やられます。
「帳簿を見てくれる人を探しているのですが、
お会いしてくれませんか?」
というので、会ってみると、
「うちのコピー機を買ってくれたら、
うちの外注先を紹介します。
そちらと顧問契約のご相談をしてみてください」
こんな面倒なことをしてくる奴とは
絶対に関わりたくありません。