自営業を知らない人からの相談
自営業を全く知らない人から、
起業の相談を受けることがあります。
でも、談件数は昔よりも減りました。
現在は、会社員の労働環境が良くなったので、
あまり自分で事業を始めようとする人は
いなくなったようです。
昔は、労働者の雇用状態が
今のように良くなかったので、
自分で事業を始めようと考える人が
多かったような気がします。
しかし、またこれから、
労働環境が悪くなるかもしれません。
雇用状況はこれから良くならない
ということが言われ始めてきました。
40代後半以降になると大きな会社でも
人員整理されてしまうようになりました。
いままで、人手不足と言われてきましたが、
人手不足になるような事業所は、
労働環境が良くないので、
中高年で転職をする場合には、
そんな会社でないと入れないかもしれません。
そして、
50歳過ぎると いい就職先は、
なかなかみつからないとも聞きます。
そうなると、
「自分で事業を始めようかなあ」と思う人も出てきます。
しかし、長年会社員をやってきた人が、
自営業を始めようと考える場合、
もうちょっと
よく計画を立てた方がいいんじゃないかな?
そんなことで事業が始められるのかなあ?
と思うことがあります。
起業前にアドバイスを受けると良い
開業前のイケイケ気分の時に、
経営案に対してケチのようなことを付けてしまうと、
嫌がられ、怒らせてしまうことにもなりそうです。
経理面だけを考えても、
そのやり方では、経営していけるのだろうか
ということを言っても
理解してもらえないかもしれません。
会社員が起業しようと考えた時に、
その考え方は、会社員ならいいですが、
自営業では成り立たないような場合もあります。
会社員の人でも、
事業主の家に育った人だと話せば
理解してもらえる場合があります。
そういう人には、
費用のことや、売上の見積もりの甘さのこと等を
理解してもらえるのですが
全く経営とは、無関係の世界で生きて来た人に
経理や経営のアドバイスをしても
分かってもらえない場合があります。
奥さんが、お金にシビアな主婦だと、
言われてみればそうだ と思ってくれる場合もあります。
自分でお金を稼ぐということは、結構大変で、
会社員の方が楽に稼げる気がしますが、
本人にとっては、もう会社員をやることが嫌だし、
自分で事業を始めたらうまくいくと思い込んでいるので、
それに文句を付けているように思われるのです。
事業を始める前に、
かなり多くのこと、先のことを考えた方がいいです。
自分で計画を立てても、
すでに経営している方から言わせると
「その考えは甘いよ」
「自分で事業をやるってのは、会社員よりも大変なこともあるよ」
と計画の甘さを指摘される場合もあります。
あの時の考え甘かったなあ…と
ならないようにしなければなりません。
アマゾンへ 「起業前の経営アドバイス」
私が開業相談の時に話していること
この本は、自分で事業を始めようと思った人から、
相談を受けた時に、
私が話していること等を書いたものです。
起業に関心がある人は、宜しければ読んでみてください。
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【目次】
・ はじめに
01 起業する理由はなに?
02 起業する年齢と生活費
03 お店などの建物代
04 機械設備代と売上を考える
05 販売業の時代ではないのか?
06 経験が事業に活かせるか?時代の変化が激しいので
07 販売価額を決めることは難しい
08 営業時間を考えて事業をやる
09 会社は辞めない
10 起業資金と借入金
11 年下の上司にムカついて会社を辞める
12 オンライン事業はどうか?
13 情報を収集する
14 独立したがる人はどんな人
15 事業は協力者がいなければならない
16 その事業の事をよく調べてから開業すること
17 誰もやっていない役立つ仕事
18 ピンチ!この仕事はいずれなくなる
19 資格や専門業、例えば「ラーメン店」
20 元手が少なくて済む事業
・おわりに