自営業の廃業を考える時:高齢になり妻に「辞めよう」と言われた時

妻に「商売、辞めよう」と言われる

自営業者の廃業の相談は、本人の他
奥さんから来る場合もあります。

時として、子供から 相談されることもあります。

夫の事業の経理を、奥さんがやっている場合が多いので、
経営状態は
夫よりも奥さんの方がよくわかっています。

経営者が高齢になったことに加え、
事業の状態が悪くなり、赤字が続くようになれば
辞めた方が良いのかもしれないという気もしてきます。

売上が減った、客が減った、経費が掛かる。
これでは、全然儲からない!

そして 赤字の月もあります。

こんな状態が続けば、
商売は辞めた方がいいかもしれません。

年金をもらう歳になった経営者の中には
毎月の赤字を、国民年金で賄っている人もいます。

そうなって来た時に、奥さんが
もう辞めようよ
と言うのですが、
夫が辞めたくない場合があります。

 

そんな時に奥さんから、
相談を受けることがよくあります。

奥さんは、辞めろと言うが
夫は、まだやりたいような自営業者の夫婦はいます。

夫婦で相談する

 

自営業者にとって仕事は生きがい

自営業者にとっては、
自分の仕事が
「自分自身」であるかのように思っている人もいます。

仕事を辞めるということは、
自分が世の中から必要とされず、
自分がいなくなってしまう感じに思える人もいます。

 

サラリーマンには、定年はゴールでも

男は仕事をしなければならない、
と言いきかされて生きてきました。

サラリーマンなら 60歳になれば、
定年退職し、それがゴールで、
仕事がなくなっても、
やり遂げた」という達成感があります。

でも自営業者には、定年はなく
生涯働き続けるものだ 
という考えが無意識のうちにあります。

自営業者は、
仕事をやめる時には
人生を辞めるような感覚があるかもしれません。

赤字でも、何とかやっていけるなら、
まだやろう という意識が夫にはあります。

 

それなのに
もう辞めようよ
やっていたって赤字でお金がなくなるだけだよ
そんなことを、
長年連れ添った妻に言われた時には、
ショックだと思います。

自営業の夫に取っては
自分が終わったかのように、
思えるのではないでしょうか

 

妻はいくら歳をとっても化粧をするくせに

女性はいくつになっても
自分は化粧をし、
パーマ屋にいって多額のお金を使い続けます。

おばあさんになったら、
 化粧したって誰も見てくれないよ

そんな言われかたを
夫にされたら腹立たしく思う筈です。

女は何歳になってもきれいでいたいでしょう。

お化粧もしたいし、髪もセットしたい、
流行の服も着たいようです。

同じような年代の女性が、
素敵な服を着ていたら、
お金を出して自分も買いたい筈です

 

ならば 夫だって同じ筈。
仕事は、自営業を営む男に取って生き甲斐です。
高齢になっても気持ちは変わりません。

「もう年だから商売を辞めよう、
儲からないじゃない」

「営業車を買いたいって?無駄よ!もったいない。
後何年もやらないのに、
新しい営業車を買ったって無駄になるだけじゃない!」

妻に、そんな言い方をされ、
将来をとざされたら、夫は悲しくなると思います。

 

いつまでも、きれいでいたい
と思うのが女なら
いつまでも働き続けたい、現役でい続けたい。
看板を下ろすのは嫌だ!と思うのが
自営業をやっているです。

 

 

 

妻の一言で

妻の一言

自営業者が、仕事を辞めたら
その後の人生は寂しい人生になってしまう気がします。

「もう辞めなよ」なんて、妻に言われると
やはり老け込みます。

商売がよくないのは、自分でもわかっています。

自分が、いい歳になり、売上は下がり続け、
仲間も辞めていくと
もうそろそろかなあ・・・と思う時もあるようですが、

 

それでも、妻がまだやってればいいじゃない
仕事辞めたって、やることないじゃない
と言ってくれると、
まだ頑張ろうと思えるのかもしれません。

妻の一言で、気持ちがどうにでもなる時があります。

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廃業を考える時
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