市街地の廃墟化。商店街はもうない
どこの町でも商店街はなくなりました。
シャッター通りもすでになくなり
住宅化されている地域も出てきているようです。
お店が建っている地域は、再開発も難しく、
地域再生にお金も時間もかかるので、
なにかをやろうと地区改革の案が出ても
地主に対して、
多額の補償金を払わなければならないので
できないようです。
出費や時間を考えると、
他の未開地を開発した方がいいと
判断される場合が多いようです。
ですから市の中心部は
古びた建物が立ち並んでしまって
放置された状態の市町村も多いような気がします。
市の中心部の過疎化
また、旧商店街の区域の住民も
高齢者だけの世帯も多くなり
そこには、次世代の子供も住んでいないので
よけいに寂しく感じることもあります。
その為、市街地にある学校も
廃校になったところも出てきています。
そんなことで、
地の中心部や市街地はさびれてきた気がします。
個人商店の廃業は
高齢化だけが原因でなく、
郊外でのイオンなどの大型ショッピングモールの出店により
客足が途絶えたことも関係があると思います。
その影響は、個人事業だけでなく
地元の中型ストアーなどにも悪影響を及ぼし、
地元の大きなスーパーや
昔からあった大きな商店もなくなり、
街の中心部は余計に寂しくなってきました。
そんなことで、私にくる事業の相談は、
開業の相談よりも
廃業の相談の方が多いです。
廃業の理由は、高齢化、後継者不存在
昔は、廃業の原因は、
売上がないとか、客が来ない、利益がでないという
経営がうまくいかないことでした。
今現在においては、
廃業の原因は、事業主が年老いたことです。
高齢になり、
仕事ができなくなったとか、
やりたくなくなったことによる廃業が多い気がします。
もちろん売上がないから辞めるのですが、
売上がなくて、事業の方で 生活費が取れなくても、
年金が入ってくるので、事業で儲からなくても
年金収入があるからやっていた個人商店はありました。
そんな人達でも高齢により辞めています。
大工などの建設業者や
機械等の修理業、
製造業などを営んでいる個人事業主の方は
みんなそれぞれ職の技術や知識がありますので
体がなんとかなれば、
廃業しなくでも済む経営者もいます。
それを後継してくれる人がいれば、
売上が少なくても やって行くと思うのですが
後を継いでくれる次世代の人もいません。
子供に事業を継がせない経営者
経営者逹は、個人事業をやるなら、
会社員の方が楽でいいと思っています。
会社に行っていれば月給はもらえるし、
土日祝日と 休みがたっぷりある会社員が良い
と思っています。
サラリーマンには、
働かなくても給与がもらえる有給休暇が
年に20日もあると聞けば、
ラリーマンはなんていい仕事だと思い
多くの経営者が
自分の子供に
サラリーマンになるように勧めていました。
そして会社員に比べて個人業者は、
働かなければお金を手にすることはできないし、
働いたからと言って
必ずお金が得られるとも限らないのです。
赤字になることだってあります。
懸命に営業しても、品を並べても、
買ってくれる客がいなければお金は入りません。
仕事があったとしても
儲かるかどうかもわからない時もあるし、
仕事がいつなくなるか わからないので不安です。
土日も休めないような仕事では、
若い人はやりたがらないようです。
跡取りがいない為に
廃業する人も少なくないようです。
廃業の決意は難しい
個人業者が事情を辞めるのは
相当の決意が必要です。
サラリーマンの定年定職は、会社に決められる ので、
自分の意志とは関係がありません。
ところが、自営業の場合には、
辞めることを自分で決めなければならないのです。
そこが辛いです。
スポーツ選手の引退と同じで、
引退する時にはとても悲しくなると思います。
自分のお店を辞めると急に寂しくなります。
自営業者が高齢になってから、仕事を辞めると
何もすることがなくなり
無気力になってしまう恐れがあります。
そのため 営業していても
仕入れも、経費もかからない
大工さんや植木職人、農業などは、
高齢になっても仕事をしている人達がいます。
仕事を通じて、健康維持ができ、
小遣い稼ぎとして続けている人もいます。
経営者にとって
自分の事業と言うものは、
かなり重要度の高い物です。
どうやって人生を過ごして行くか?
ということも考える必要があります。