親の会社が 大きすぎて 継げない
昔は、商売の成功率も高く、
やっていれば、事業は大きくなっていったようです。
経営者は、今よりは簡単に仕事をとることができ、
やる気があれば、儲けることができたようです。
その為、会社の規模は、
どんどん大きくすることができました。
将来に期待し借金をして、
店や工場を 大きくしたり、
大型の機械を 買ったりすることができました。
大規模の設備を設けて、
生産を上げることができました。
従業員も増やすことができ、
大量の受注を受けることもできたし、
多くのお客さんを取り込むこともできました。
以前の経営者は、
生産設備があり、
顧客になりそうな人を探して接待をしていれば、
大きく成長し続けることができたと思います。
しかし、そんな会社でも現在においては
受注量や顧客数が減って、
売上が下がってしまった為に、
大きな設備や、
何人もの従業員を雇い続ける収入が
なくなってしまいました。
それだけ多額の出費がでてしまいますから、
たくさんの収入を必要とします。
親が事業をやっている子供は、
この状況を見て
こんなに規模が大きいのでは、
これからやって行くのは無理ではないか?
と不安になるかもしれません。
大きな飲食店を継いだ息子
どこの街でも、その街では有名な
大きな飲食店があると思います。
披露宴などの冠婚葬祭に利用でできるような
立派で大きな個人の飲食店があると思います。
しかし、現在は、結婚式も、披露宴も
やらない人が増えていますし、
企業などの宴会だって減っています。
個性的でおいしいファミレスも増えているので、
規模の大きな個人の飲食店も
経営が苦しくなっています。
立派なお店を維持して行くこと、
規模の大きな飲食店を経営し続けていくことが
大変な時代になってしまいました。
ある大きな飲食店を継いだ 息子さんも、
多額の仕入れ代や、
パート代、エアコン等の電気設備代に苦労していました。
配膳をするパートの人を見つけて雇うことも
大変だそうです。
親が作ったお店を継ごうと、
有名な料理店で数年間も料理の修業をしてきて
継いだのですが、経営がうまく行きません。
大きなお店は、
固定資産税や、建物の内外の修繕費も大変かかるし
他の調理人を雇っても
満足に給与が払えなくなる恐れもありました。
仕入代、給与、設備代等の多額の経費が払えない
規模が大きな飲食店だと、
お客さんが来なくても、
毎月たくさんの経費が掛かり
お金が出て行ってしまうのです。
従業員に
「今月は仕事がないから来なくていいよ」、
なんて言っていたら、他に勤められてしまいます。
パートさんを見つけることも
とても大変な時代です。
このお店も困り果てて、
お金を払って求人広告を出して
パートさんや、
調理する人を募集していたこともあるのですが、
なかなか応募がなかったそうです。
たくさん経費が掛かるため、
大勢のお客を取らなければなりません。
ですから、たくさんのお客さんがくることに備えて
食材の仕入れもたくさん必要で、
エアコンなどの電気設備代、電気代も、
スリッパのような消耗品費もかかってしまうのです。
すると当然に調理場にも従業員が必要になり、
経費がかかってしまうのです。
個人業の規模では
そんな大金が用意できません。
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