今の若者は こんな仕事はできないだろう
高齢になった事業主の人には、
「こんな仕事辛くて 今の若い人はやらないよ」
「こんな大変な仕事は俺の代でおわりさ」
ということを言う人は結構多いです。
自分のやっている仕事は
とても辛いし、覚えるのも大変だ
と思っています。
これまでに 人を雇ったこともあるのですが、
長く続かず、
すぐに辞められてしまったこともあるので、
自分の仕事は、とても大変だ
と思っているのかもしれません。
長く続かない原因に、
経営者の教え方がよくなかった場合もあります。
入りたての従業員が、
できないことに対して短気になりすぎ、
すぐに怒ったり、怒鳴ったりしなかったかを
よく考えてみるといいです。
そして、労働の割に給与が安かったのではないか
ということも考えてみなければいけません。
仕事がキツイという問題の他に、
人を雇う方に問題があったのではないか?
ということも、考えてみるといいです。
「こんな大変な仕事は、今の若い人はやらない」
のではなく、
自分の人の雇い方に悪い点はなかったのか
と反省すれば、
後継者が現れるかもしれません。
後を継ぐのは、娘では無理
経営者に 娘しかいない場合があります。
「女が、この事業をやるのは無理」、
「女では、この仕事はできないだろう」と、
始めから思い込んでいる事業主もいますが、
娘さんに聞いてみないとわかりません。
基礎工事の事業をしている人がいました。
従業員を1人雇って長年やってきました。
ブルドーザー、ショベルカー等の重機も持っているし、
トラックも従業員の分も保有できるほど稼いでいました。
その人には子供が、娘一人しかいなく
会社員の男性と結婚しています。
依頼はたくさんあるのですが、自分も高齢になり、
そんなに仕事ができなくなっていました。
その時に、娘の子供が高校に行くことになり
学費がかかるようになってしまいました。
そして同じ時に、夫の会社の業績が悪くて、
夫の給与が下げられてしまいました。
生活費に困ったその時に娘が、
父親の仕事を手伝うようになりました。
その時に娘さんは40代半ばだったようです。
すぐに建設重機の免許を取り、
土木工事や、コンクリートでブロック塀や、
建物の基礎を作る仕事をするようになりました。
50歳代になっても、父親の仕事を継いでいます。
土木作業のような仕事でも女性はできます。
無理だ と、
決めつけてはいけない と思います。
女性の企業
女性経営者は結構います。
経営者だった夫がなくなった後に
夫の事業を若くして継いでいる女性はたくさんいます。
自分が起業したわけでなく、
仕方なしに事業をやる女性はたくさんいます。
ですから、経営者の方で、子供が娘しかいないから、
後継者はいないと考えないで、
娘さんに、
後を継いで事業をやってみるかどうかを
聞いてみるといいです。
娘さんも、若い時には、
父親の事業などには関心もなく、
親の後をついで経営者になろうなんて嫌だ
と思っていても、
事情が変れば考え方も変わります。
娘さんも、中年以降になると
自分の生活が変わり、
お金が必要になってくる場合もあります。
夫の勤めている会社が危なくなったとか、
夫が退職して次の仕事が見つからない、
転職したけども、給与がかなり下がってしまった、
と言うことがおこり
これでは生活ができないので、
父親の会社を手伝って
パート代をもらうようになることがあります。
自分でできるようになると
この父親の仕事を継ごうか・・・
という気になることもあります。
女だって キツイ仕事の経営者になれます
父親のやっている事業を娘妻が、
継ぐことはあります。
飲食店やパーマ屋、不動産会社などの
比較的女性でもできる事業や
土木業のようなコンクリート工事業、解体業もあります。
妻が、夫の代わりに事業をする場合もあります。
女性では、
キツイし、辛いから 自分の事業はやれないと
勝手に決めつけて、
「後継者がいないから、自分の代で終わりだ…」
と、かってに決めつけない方が良いです
娘の夫が、後継者になることもよくあります。
おいや、めいなどの親戚が
後を継ぎたいというかもしれません。
廃業をする前に、
身内に後継者にならないかを聞いてみるといいです。