廃業した後の老後の生活費や仕事の事も考えて事業を辞める方が良い

廃業した後の収入を考えてから 辞める

経営者は、
事業を廃業した後の生活のことも
考えなければなりません。

事業を辞めたら、
事業の経費はかかりませんが、
事業を辞めても、以前と同じように
固定資産税や水道光熱費等はかかります。

廃業後の生活資金を
どうやって得たら良いのか考えておかなければ
事業を辞めるわけにはいかないと思います。

 

「機械が壊れてしまって、新しい機械を買ったって
どうせ何年もしないうちに廃業するだろう。
そんなことでは買ったって無駄になる。
だからこの際、事業を辞める」
と、簡単に廃業を決めてよいものか、
どうかもわかりません。

廃業した後、国民年金だけでは
とても生活できるものではありません。

子供の世話にもなるわけにもいかないのです。

 

機械や設備が壊れたからといって、
即事業を辞めさせたがる奥さんがいますが、

機械を買い替えても
仕事ができれば問題ないし、
事業を辞めた後にも
機械を売ることができれば
元が取れる場合もあります。

 

事業を辞める場合には、
一時の感情で左右されるのでなく
その後の、
お金のことや、生活のことを考える必要があります。

 

廃業した後の生活費は?

 

 

収支計算を 一度 きちんとしてみる

廃業の理由に
「売上が減少して、利益が取れない」、
「毎月赤字だ。赤字が長年も続いている」
という人がいます。

売上が下がっているのは
多くの事業主がそのようです。

私が関与している経営者も
ずっと売上が下がりっぱなしの人もいます。

本当に、個人事業主や零細企業は
売上がどんどん下がっています。

 

しかし、赤字だと言っても
なんとかやっている個人事業主の帳簿をみると
赤字ではない場合もあります。

事業主の相談会に行くと、会計事務所を入れずに
決算集計を自分でやっている人達の
決算状況を見ることがあります。

そんな人達は、
経費の中に、
事業主の生活費を入れていたり、
借金の返済も、いれたりして
考えている人もいるのです。

収入に見合わない、
高額な生命保険料の支払い
している人もいます。

もちろん、
そのような生活費や、借金の返済などは、
確定申告の時には経費には含められません。

 

儲けは少ないようですが、
もし廃業したら
これらの経費や国民健康保険料なども
払えなくなってしまう人もいます。

 

それに気づかないで事業を辞めてしまうと、
生活費が払えないことになってしまいます。

 

顧客に値上げしてもらったり、
借りている借り店舗を安いところに変えたりして
経営を見直すことも必要です。

 

また、近所の同業者が辞める場合もあるので、
我慢してやっていると
少しは利益が取れることもあります。

 

今まで何十年も事業をやって来られた個人経営者は
結構しぶとくやれる場合もあります。

 

改善の余地はないか
何か収入になるような他の事ができないかなど
少しでも収入が得られることがないかを、
色々考え、人に聞いたりして、
自分で調べたりして
よく考えてこれでもだめだと思ってから、
廃業をしてもよいと思います。

 

 

調べ事をする女性

 

仕事辞めて何するの?

商売を辞めた後
事業主に、どんな生き甲斐があるのか?
辞めた後 何をして生きていけばいいのか?
という生活面のことも考える必要があります。

事業主は、仕事自体が生きがいの人が多いです。
好きなことも、仕事も同じ人が多いので、
事業を辞めてしまうとやることがなくなってしまい
無駄な人生を過ごしてしまうかもしれません。

男は、
やる気がなくなったり、目標がなくなったりすると
体調を崩してしまう人もいます。

赤字でない限り、
仕事をしていることが健康にも良いかもしれません。

 

辞めてからどうしよう

 

復活する人

食品販売のお店をやっていた
年配の夫婦がいたのですが、
夫の体調不良の為に、
お店を辞めるつもりで 休んでいました。

 

売上も全くなくなっているので、
お店をやっていても仕方がないと思っていました。

仕入れた食材も、
売れなければ無駄になってしまいます。

 

しかし、その後に、
近所で食材を売っている他のお店も
辞めてしまったそうです。

すると、近所の高齢者に
「ちょっとした買い物に困るので、お店をやってくれないか?」
と言いわれたそうです。

 

 

国民年金と
貯金の取り崩しだけでは生活はできません。

お店を復活させたとしても、
近所の人がちらほら買いに来るだけでしょう、
そう思ったのですが、
遊んでいても仕方がないと思い
奥さんだけで、少しだけ商売をやり始めました。

 

儲けは、月に数万円しかでないようですが、
それでも、数万円は大きな収入になります。

 

会社員の息子がいて
会社が休みの日に仕入れに行ってもらったりして、
少しだけ商売をやっています。

 

例え、数万円でも、
高齢になった人がバイトをして稼ぐことは大変です。

 

古い店でも、
少しのお客さんに対する商売でも、
数万円でも稼げれば、
それは良いことなのではないでしょうか?

 

廃業をする前に、
辞めた後の生活やお金のことを
家族や専門家と話し合ってみる方がいいと思います。

≫ 関連文 親が国民年金だと子が地獄:自営業者の老後は不安

スポンサーリンク
廃業を考える時
error: Content is protected !!