お店が廃業した後は 寂しい
お店や事務所が閉店すると
次に何ができるのだろう?
という期待感が 誰にでも少しはあると思います。
しかし、今は、いつまでたっても廃業した後の状態で、
空き店舗や空き事務所に
なりっぱなしになっている所が 多いです。
以前のお店が閉店した後、
長期間「貸し店舗 」の張り紙が
貼られたままになっているところもあります。
店や事務所はシャッターが締められた状態になり、
駐車場の門も閉じたままです。
閉鎖された工場の跡地は、草だらけ、
工場や お店が廃業した後の
その付近も寂しいままになってしまいます。
そして、時々その後には
無人の太陽光の大きなパネルが立ち並ぶことになります。
そして、老人ホームも増えてきて、
変に静かな光景が多くなってきました。
閉鎖し放置されたままの
工場や店舗は、廃墟感があって空しくなります。
その周辺にも、嫌な寂しい感じが漂ってきます。
人手にぎわっていた場所の跡地は
なぜか 悲しい雰囲気に包まれます。
空き店舗や工場を人に貸す時
お店は、辞めたとたんに 輝きがなくなり、
急に古びてしまった感じに見えてしまいます。
昨日まで商品が並び、照明も照らされていたのに、
商品を撤去し、
照明も看板も取り外してなくなると
お店は古く汚く寂しく見えてしまいます。
商品をどかした後の棚の空虚感や、
照明器具を取り外したネジや、テープの
取り外した後からも、嫌な印象を感じます。
むなしさのある貸店舗や汚い空き工場で事業を始めたいか?
それを、これから
そこで商売を始めようと思っている人に
見せた場合、
そこに明るい将来像は、見えない と思います。
むなしさや、寂しさが見えたら、
その店舗や工場を
借りたいとも、買いたいとも思わないかもしれません。
撤去したお店を人に貸そうと思う場合には、
掃除するのは当たり前ですが、
ある程度見栄えがよく見える修理も
必要かもしれません。
大々的に修理をする必要はないとは思います。
それは、テナント内外の装飾や改装は、
そこをこれから使う人がやることですから。
でも、
「ここで事業をしたい、ここなら行けそうだ!」
という気持ちを、
持ってもらえるようにしておかなければならない
と思います。
事業をやるなら 明るい場所が良い
商店が立ち並んでいた商店街だった地域も、
シャッターを閉めた店が立ち並んでいると
寂しく感じます。
廃墟のように見え、物悲しくなります。
悲しいところで、
食事をしたり、買い物をしたりする気分には
ならないと思います。
暗く寂しい空き工場の状態で 客が来るか?
住宅が立ち並ぶ中に、
機械部品の小さな製造工場がありました。
古びた鉄鋼造のプレハブで
昔からよくある工場という感じです。
工場の前は油が流れていて、
バネのような形の鉄の削りカスなども
よく出ていました。
その工場もその付近も、きれいな感じはしません。
近くにアパートも、住宅もありましたが、
その辺には住みたくないと思っていました。
古い住宅も多く、道は狭くて、
その辺は、日陰になっていて明るさはありません。
その工場が廃業し、2,3年経ったあと、
そこの工場で、スポーツ教室を始めた人がいました。
あるスポーツを子供に教えるのです。
私は人に勧められて、
そのスポーツ教室の様子を見る為に
中を見せていただきましたが、
工場の前に来てみると、
外観は以前の古い工場と
なにも変わっていない感じでした。
私は寂しい感じがして
この工場の跡地に入るのは嫌でした。
工場の中は、機械は撤去されていましたが、
古い工場の後だという感じがしました。
コンクリートの床にスポンジの敷物を敷き、
蛍光灯も、今まで工場で使っていた感じで
パットしないものでした。
壁も灰色で、
赤茶けた鉄の柱がむき出しになっています。
壁はオイルの古びたシミだらけ、
明るい気分にはなれません。
他に一緒に見に来た人はお世辞で
「こんな広いところ が、安く借りられて良かったねえ」
と言っていましたが、
主催者は、
「ちょっと不気味な感じもするんですけどね。
まあ、何とかなるでしょうと思っているんですよ」
と言っていました。
生徒の親もいて、
「寂しい感じはしますけどね、近くていいと思います」
私は、こんな寂しいところ、
廃墟のような雰囲気があるところに
入るのは嫌でしたが
そう思うのは私だけではありませんでした。
他の人も私と同じような気持ちでした。
お客さんを呼ぶ商売の場合には、
場所や雰囲気が重要な場合もあります。
ここは、倉庫業や作業場などとしてなら
いいと思いました。
その場所でいい事業ができるか?
廃止したお店を人に貸す場合、
これから事業を始めようとする人の気持ちも
考えなければいけません。
借りる側も、
この場所、この店で
自分の事業がやって行けるかどうか、
地域の状況や、お店回りの雰囲が
自分の仕事に向くのか、どうかも
よく考える必要があります。
私は、事業を辞めた後の場所は、
時々気が滅入ってくる感じになる時があります。
商売がうまく行かない人や、
問題を抱えた人の住まいに行くと
気が滅入ってくる時もあります。
人はみんな明るい所が好きです。