高齢になった従業員の為にも 辞められない!
工場経営も厳しく、高齢になった経営者の中には、
工場を辞めよう
と考えている方も少なくないと思います。
従業員がいると
簡単には工場を、辞めるわけには参りません。
高齢者は
家で遊んでいろと言われるかもしれませんが
そんなわけにもいかず
年金をもらう歳になっても
まだ働かなければならない事情の従業員の方々も
います。
高齢になった社員の為に、
まだまだ元気に
経営している年配の経営者の方々もいます。
自分の為にもなっている場合もあるようです。
国民年金では食べられない
「遊べるくらい厚生年金がもらえる人はいいよ、
俺達はそんなわけにはいかない」
「こんな年になっても、
働かなければ生きていけないよ」
国民年金しかもらっていない人は、
年金だけでは生活はできません。
働かなければ生きていけません。
しかし、70歳を超えてしまっては
雇ってくれる会社は少ないでしょう
「でも、こんな年になったらどこも雇ってくれないよ。」
こんなことも言われます。
しかし、
高齢になった人に
働いてもらっている工場や作業場もあります。
定年退職をした人や
高齢になって自営業を辞めた人にも
働いてもらっているところもあります。
「ありがたいね、社長の所が働かせてくれるから」
「社長の工場がなくなったら、俺はもう食べていけない」
こんなことを従業員達に言われていたら、
どんなに歳をとっても
事業を辞めるわけにはいきません。
そんな従業員の為にも、
まだまだ辞めるわけにはいなないのです。
高齢になっても 辞めるわけにはいかない!
町工場や作業場の経営者自身も
高齢になってきて、
そろそろ事業を辞めよう
と思う時がありますが
従業員やその家族に励まされると
「ああ、まだまだやらなきゃなあ」
と奮起することがあるようです。
そんな気持ちになれることは
いつまでも、
たくましく生きられることにつながるので
良いことのように思えます。
頼られる経営者
高齢になった よその家の旦那さんを雇っていると、
その奥さんからも 感謝されることもあります。
「助かります。
うちのみたいな年取った人を働かせてもらって、
ありがたく思っているんですよ」
「それに男が毎日何もしないで、
家でごろごろされたって邪魔でしょうがない。
どこかに行ってくれないと
イライラして頭にきちゃう」
「だからと言って、
パチンコ屋になんかに行って
お金使われも嫌だしね」
「仕事に行ってもらっていれば、
お金は使わずに、入ってくるでしょう。
その方がうんといい!本当、助かります」
まだまだ頑張ってくださいね。頼りにしていますよ」
そんなことを
従業員の奥さん達から言われることもあります。
まだまだ人に頼られていたら
辞めるわけにはいきません。
工場は、もう廃業しようかなあ?
大きな企業の得意先からは
値下げの要求がくる。
製品を引き渡した後に、
値引きを求めてくる悪質な得意先もいます。
値引き交渉にうまく立会いながら、
利益もあげなければなりません。
材料代は高騰するし、
部品代もあがっていくので
経営状態は悪くなるばかりです。
客に値上げも言えない状態では、
工場の経営者もやっていくのは辛いことです。
「もう辞めようかな?」
「自分と同じような歳の人は
みんなもう事業辞めちゃっているもんな…」
・・・事業を続けようにも、機械は古くなってしまい、
壊れても修理できないし、
従業員だってみんなくたびれちゃって…
もう働きたくないだろう・・・ん?
イヤッ、そんなことはない!
従業員は、まだやる気があったなあ。
そんな時、従業員達の言葉を思い出します。
「こんな年になっても、
働かなければ生きていけないよ」
「ありがたいね、社長の所が働かせてくれるから」
俺は、まだ辞めるわけにはいかないんだなあ・・・
と経営者は思います。
経営者は、自分を頼ってくれる従業員に感謝
経営者が事業を辞めて、
引退した後に、何をやればいいというのでしょうか?
「隠居して、毎日何をしていればいいというんだ?」
「やっぱり、仕事をやっているしかないな」
経営者は、いくつになっても
体が動き、従業員もまだいるのなら、
いい仲間逹と
いつまでも仕事をしていた方がいいかもしれません。
公務員のように使いきれない位の恩給をもらって
毎日ゴロゴロして、暇つぶしに犬の散歩をし
好きな物を買って、
食べ歩いて遊んで暮らすことにも憧れます。
しかし、「生活費がないから、
いくつになっても働かなければならない」
と、労働を義務的に思っているのでなく、
良い仲間と毎日仕事をしていた方が
生きがいのある人生のような気がします。
高齢になった従業員を雇い、
彼らに頼られて、感謝されているような経営者ですが
それは 逆かもしれません。
ある町工場の経営者の方が言っていました。
「従業員には感謝されるけど、
こっちこそありがたいよ。
みんなが働いてくれるからこそ、
この歳でも(70代後半)仕事ができるんだもんなあ。
ありがたいよ」
「そうだよ、皆のおかげだよ。ありがたいよ」
と、経営者の奥さんも言っていました。
頼ってくれる従業員達がいるからこそ、
充実した毎日が過ごせるのかもしれません。
いくつになっても経営者として、
社会で働き続けられること、
人に必要としてもらえることは
ありがたいことなのかもしれません。
私は、高齢になった経営者の方々には、
いつも色々なことを教えてもらっています。