飲食店も 経営計画を厳しく立てて開業すべき
栃木県で
2階建ての貸店舗専用の貸しビルの一室を借りて
飲食店を開業した30歳の人がいました。
その人は、20代の前半から
将来自分で飲食店をやる為に
他のレストランで修行しました。
同時に自分のお店を持つために
貯金もしていました。
そして30歳になった時に、
貸ビルの一階の貸店舗を借りて
レストランを開店しました。
飲食店は
お店の内装工事代や、
調理設備等に多額のお金がかかります。
さらに入居前に、
割高の業者にかかわった感じがして、
色々な物を高い値段で買わされていたようでした。
(開業にはこんなことにも注意が必要です)
自分で貯めた貯金では、
店舗の改装資金が足りず、
足りない分は親から借りて出店しました。
その家賃が払えるか?飲食店の経営も難しい
このお店は、売上の割に家賃が高く、
毎月の仕入れ代や、経費の支払いも
辛い状況でした。
この家賃を払う為には、
もっと売上がないといけないと思いました。
飲食店の経営者は
料理のことはよく学ぶのですが、
お店の経営のことはあまり考えないで
開業する人もいます。
でも、それは難しいです。
価格や費用、客層やメニュー設定の他、
立地、床面積、経営環境などを
考えて事業を始めるべきですが、
それが考え通りにいかないことが多いのです。
開業から ずっと売上もなく
生活費も取れない状態でした。
そしてあることがきっかけで
何年もやらないうちに廃業することにしました。
貸し店舗の 退去時の 修繕問題
この経営者は、店舗を退去する時に、
不動産屋と、修繕費の事で少しもめてしまいました。
退去する時には、
元の何もない状態に戻してくれと言われたのです。
壁はクロスも貼ってなく、
厨房設備もなかったので、
かなりの金額をかけて飲食店として
改装していました。
それを元の状態に戻すには、
かなりの額の修繕工事費用がかかります。
生活費も取れない位だったので
そんなお金はありませんでした。
厨房の撤去をするのにもお金がかかります。
水道管やダクトを撤去した後、
元の床に戻すには
かなりの修理代がかかってしまいます。
どうしようかと相当困っていました。
しかし、まだ策はあります。
そして、大家さんや不動産屋さんと
話し合うことを勧めました。
管理会社や大家さんと 相談
その飲食店の経営者は、
不動産屋さんに経営状態が悪くて、
修繕資金がないこと打ち明け、
修理費用がどうにかならないかと
相談しました。
そこは店舗専用のビルでしたし、
このお店の内装は派手に改装してなくて
バーにもコーヒーショップなどにもなる感じでした。
さっぱりとした内装で、
カフェでもパスタ店でも使えるような内装のお店でした。
その為、多くの飲食店を経営する人には
都合がいいと思いました。
その後、大家も交え不動屋さん屋と相談し、
次の入居者をすぐに募集し、
次に借りる人と相談することで話がつきました。
その後すぐに次の借り手が見つかり、
修繕工事はしないで済みました。
もしうまく行かなかったら、
いくら修繕費が掛ることになるか、
大変なところでした。
このようなことは飲食店に多いようです。
アドバイス
貸店舗を借りて改装してお店を始める時には、
クロスや照明などの内装の改装費が多額にかかります。
飲食店の場合には
調理設備の改装代もかかるので
大変なお金がかかってしまいます。
それだけでなく、
お店を辞めて出ていく時に
元に戻せ と言われてしまうと、
大掛かりな改装工事をした分
多額の修繕費用もかかってしまうのです。
洋品店や事務所として借りる場合には、
開業する時に改造はほとんどしないで済みます。
ですから、退去時にも
修繕費用はあまりかからないですみます。
しかし、業種によっては、
退去する時に、修繕費用がかかることもあるので、
それなりの覚悟が必要になります。
修繕費用に
大変なお金がかかってしまうこともありますので
退去時の修理費用も用意しておく必要があります。
事業は何が起こるかわかりません。
こんなこともあるので、
開業資金は余裕を持って始めないと、
開始後に色々な問題が起こった時に対処できません。
この問題も大変多いので、
貸店舗の扱いに慣れている不動産屋さんに
相談するといいと思います。
困ったことが起きた時には、誰かに相談するといいです。