ゴルフ場には 高級車で
社長たちは、事業用の車として
高い車を買いたがりますが、
それには色々と理由がありました。
営業や交渉など仕事で、
ゴルフやホテルに行くことがよくあります。
立派なゴルフ場や高級ホテルの前に車で乗り付けると、
ボーイさんなど係の人が出迎えてくれて、
乗って来た車を 駐車場に乗って行ってくれます。
そして帰りもゴルフ場の人やホテルのボーイさんが
乗って来た車を、ロビーの前まで持って来てくれるそうです。
私は、そんな高級な場所に行ったことがないので
実際はどうなのかわかりません。
「その時に、カローラとか、サニーとか大衆車じゃ、
カッコ悪いんだよ」
「「どうぞ」って持って来てもらったら、
その車に乗って帰るんだから、
安いボロ車じゃカッコ悪いだろう」
「みんなが、あの人どんな車に乗ってんだろう?って
見ているんだから。
偉そうなこと言っても、でかいこと言っても、
乗っている車見たら、なんだそれ?
って思われるような車じゃ、みっともないんだよ」
昔の社長たちからそんなことを
聞かされることがありました。
高級車なら馬鹿にされない
飲み屋の女をゴルフに誘った時も、
「安い車じゃさまにならないんだよ。
最低でもクラウンだよ。
セルシオ、ベンツでないと、格好がつかないよ」
そんな話もよく聞かされました。
だから、会社の決算書には、
高くていい車が資産計上されていることが多かったです。
「そんな高い車を事業に使う必要があるんですか?」
と私は言い返すこともあるのですが、
「安い車じゃ仕事になんないんだよ」
とよく言われました。
貧乏育ちの私には、
そういうことが 若い時には
よく理解できませんでした。
馬鹿にされない為にも
私が20前後の時、よく遊んでいた友達は、
親が会社をやっている奴が多かったので、
その親の車に乗せてもらうことが多かったです。
クラウンやソアラなどを親が乗っていたので、
時々のせてもらえました。
マークⅡ、スカイラインなどの
ハイソカーにも乗れるのは、
友人が 親の車に乗って迎えに来てくれる時です。
友人たちとファミレスで食事した後、
駐車場に行った時、
友人の乗って来た高級車に乗る時には、
気分がよかったものです。
「ああ、あの車に乗って帰るんだ!すごいなあ」
そう思っていました。
そんなことを思い出すと、
「高級車でないと人に会えない」
と言う社長たちの言い分も理解できます。
商談でも、商売が上手くいっていないと思われると
やりづらいです。
経営状態なども、社長の持ち物や建物などの
見た目で判断されることも多いので、
社長の車は 高級車がいいのかもしれません。