経営者の能力の違い
飲食店でも、工事業でも、
その経営者の能力には差があります。
同じラーメン店でも、味が全然違います。
食べればその味の差がわかります。
しかし工事の場合には、
その違いに気づかないのではないでしょうか?
建物を見ればわかると言う人もいますが、
それが建築に詳しい人です。
ラーメンなどの食べ物は、同じような食べ物を
何回も食べた経験があるから 味の違いが判ります。
一般の人は建築工事の知識はないし、
一生に何回も建築は頼みませんから、
工務店や工事人の技能の違いは
分からないと思います。
建設や設備工事は工事が終わって、
利用してみて、月日がたってから、
その工事会社の能力がわかるのではないでしょうか?
しかも、ダメな工事をされた経験があるから、
他の工事が良かったとわかるんです。
ラーメンも 何件ものラーメン屋で食べたことがあるから、
味の違いが判るのでしょう?
仕事を覚える為の会社は選ばないと
将来起業するつもりで、仕事を覚えようと
どこかの会社に入ったりする場合には、
給料や休日よりも、
能力や技術がある会社に入らないといけません。
手抜き工事をするような工事会社に入って、
自分も手抜き工事を覚えてしまい、
手抜き工事で独立してしまったら、
後でトラブルになります。
昔は、手抜き工事や欠陥工事をしても、
みつからなかったので
そんな工事会社でもやっていられたでしょうが、
今は検査などが厳しくなり、
検査の技術も進んでいますので、
手抜き工事や欠陥工事は昔に比べたら
見つかることもあるかもしれません。
見習いで勤める場合
ダメ工事をする事業者に勤務した人の話です。
電気工事の仕事の経験がなかった人が、
電気工事の資格を取ったので、仕事を覚えようと思って
ある電気工事店(個人業者)に
見習いバイトで働くことにした人がいました。
その人は、将来電工で事業を始めようと思っていたので、
小さい工事店の方が 経営も覚えられていいと思ったのです。
その電気工事店は、
店主一人で工事の仕事をやっていました。
その見習の人は、
電気工事店の経営者と工事現場についてくと
その電気工事店の店主の作業に疑問を持ちました。
天井裏の配線は、
天井に投げるようにほったらかしです。
配線を柱に釘止めていないんです。
配線同士の接続も
漏電防止用の器具も道具も使わないのです。
専門学校で教わったのが、
実習事業の時に欠陥工事などの状況を見せられ、
「こんなことをする業者がいるから注意しろ」
と習ったことがあって、
その工事店の店主が、
「こんなことをする業者」だったんです。
天井裏の配線は見えないので
電線を柱にビス止めしません。
線と線をつなげるのも、
まるで素人の見様見真似のような感じでした。
工事で出た配線のごみも
天井や床下に放置してしまいます。
その他に、何か所かの家庭の増設工事、
看板工事などの配線工事を見ましたが、
めちゃくちゃインチキ、手抜きどころではなく、
経営者は
電気工事のことを知らないんじゃないか?
って思ったそうです。
できる経営者の所で仕事を覚えるべき
「こんな人に実技を教わっていたんじゃ、
何の価値もない」と思って
すぐにその工事店を辞めたそうです。
他の電気工事店や工務店にわかったら、
仕事をさせてもらえなくなると心配しました。
でも、こんな欠陥工事をしていても、
電気工事のお店を ずっとしていられるんですから、
営業力は 見習うところがあるのかもしれません。
仕事は、身内に設備工事店があったので、
そちらから仕事をもらっていたようです。
この工事店の店主は、電工の外注を雇っていましたから、
ここはきちんとやらないといけないと思った工事は、
できる外注に任せていたんだと思います。
私もこの工事会社がした電気工事を見たことがありますが、
ひどかったです。