もう疲れた・・・事業を辞めようと思う時
年配の経営者の方が
・事業を辞めようか とか、
・そろそろ次にバトンタッチしようか、
・引退しようか と思う時は、
「疲れた・・・、この仕事をやって行くことに
もう疲れちゃった」
と思う時かもしれません。
私は40代の時にそう思ったことがあります。
何をやっても思うようにいかず、
嫌な依頼人にもかかわることも度々あって、
心が苦しくて、体がおかしくなってしまいました。
そして、理解しにくい法律の改正が頻繁にあるし、
顧問先の経営状態はどんどん悪くなっていき
仕事をやることが嫌になってきました。
そして、クライアントも、経営状態が悪いので、
報酬も満足にもらえずに、
自分の仕事が嫌になることもありました。
こんなことは、
多くの事業主も経験していると思います。
疲れ果てると、
仕事をして行くことが嫌になってしまいます。
売上が下がり、儲からないと仕事が嫌になる
他の経営者でも、
やる気がなくなるような 辛いことが
次から次へと続いています。
・お客さんが 減って来た、
・得意先の注文数が 減ってきた
・値段をねぎられる、
・売上も、利益も、下降してくる
そんなことが続くと辛くなってきます。
それでも、まだ若いと、辞めようかなんて思いません。
売上が下がったら、「得意先を見つけよう」、
資金不足なら、「銀行から融資を 受けて何とか頑張ろう」
「すぐにでもバンカイできるさ}と、
どの経営者達も思っていました。
しかし、歳を取って来ると
そんな思いがわいて来なくなるようです。
「仕事辞めようかな、もう疲れた」
と思ってしまいます。
風邪で寝込んでしまうだけでも 自信がなくなる
中年以降になり、体調不良が続き、
風邪などでも通院するようになってくると、
「もう無理ができないなあ」
なんて弱気になり、心配をしてしまいます。
自分が倒れたら、
借金の返済ができなくなってしまう。
生活もできなくなってしまう。
元気な今のうちに、
何とか次の事を考えておかないといけないなあと
もっと、高齢になった時の心配をしてしまいます。
・このままでは、うちの商売は近いうちになくなってしまう。
・今のうちに 手をうたないといけない。
・何か良い方法はないか?
・みんなどうしているんだ?
・同い年の奴らは どうやって仕事しているんだろう?
他の同業者のことを聞いてみると
廃業して、
工場を売ってお金に替えている人がいた。
改装して貸している。
そうか、家賃収入もいいな。・・・
歳を取ってから、風邪で何日か寝込んだだけでも
こんな悲観的な考えになってしまうこともあります。
弱気になり、病気になったりすると
これからのことを考え込んでしまいます。
50代、60代になるとみんな老後のことを考え出します。
取引先も 若い人が 多くなる
経営者は、高齢者が多くなりました。
そして、社会で働いている人達も
年配の人が増えています。
また、若い人達もどんどん社会で働いています。
ふと気づくと、
自分よりも ずいぶん若い人達が
働いていることに気づきます。
それに気づくと
自分は、もう年なんだなあ
と感じることでしょう。
私も40歳位になった時に、
20代の人と仕事の話をして、
「ああこんな若い人とも 仕事の話をするようになったんだ。
自分は随分歳をとっているんだなあ」
と感じました
娘のような銀行員に 融資の申込みをして
取引先の社長と、金融機関に
融資の申込に 同行した時のことです。
融資の相談員として応対してくれたのは、
20代の女性でした。
私には、まだ「女の子」という感じに見えました。
「こんな若い女の子に、借金の申込の話をするのか?
この子、大丈夫なのかなあ?」
と不安になりました。
が、そんな心配は必要ありませんでした。
鋭いことを指摘してきます。
結構融資慣れしていることが感じられました。
帰りに同行した社長が言っていました。
「俺の娘くらいの女の子だったよ。
娘位の子に
お金貸してくれなんて申し込みに行って、みじめだったよ」
「あんな若い娘に、
自分が金貸してって言っているのかと思うと情けない。
歳を取って金がないってみじめだなあ」
「もう商売辞めたくなったよ・・・」
そんな弱気なことを言っていました。
肉体的に分かったり、
社会的に思い知らされた時に
廃業を考えることもあります。
しかし、こんなことがあっても、
バリバリ仕事を取って稼げると
歳のこと何か吹っ飛び、
元気いっぱいで働けるようになるんですけどねっ!